学習時間を増やすには

自宅で勉強しない

保護者様のお悩みの1つに、「お子さんが自宅であまり勉強をしない」というものがあります。
極端なお子さんになると、学校の宿題すら、まともにしていないと嘆いておられます。
学校によっては答えを丸写ししたものでも、提出さえすれば一応宿題をしたとみなしてくれるところもあるみたいです。
そのため子供たちの中には、提出期限直前に答えを丸写しして提出しているような子供もいます。
このような子供たちに話を聞いてみると、家に帰ってから勉強することが、無駄なことだと思っているようです。

その結果
テストの点数が悪かったり、成績表の評価が低かったとしてもあまり気にしていません。
この子たちにとっては勉強そのものが、必要のないもだと思っているようです。

なぜ勉強を「必要ないもの」だと思うのか

勉強をしない子供たちの一つの要因に、「その先が想像できない」というものがあります。
例えば、”方程式”が解けなくても普段の生活で困らない。
日本で生活していれば英語が喋れなくても大丈夫。といった事をよく聞きます。
確かにこの意見も間違ってはいませんが、将来何かやりたいことや、就きたい職業がある場合、これではその目標を達成することは難しいでしょう。

逆に言えば
勉強をあまりしない子供たちには将来の夢がない場合が多いです。
小学生、中学生で将来の具体的な目標を決めている子供も少ないですが、漠然とこうなりたい、この職業をしたいといった思いのあることが一般的だと思います。
しかし勉強をあまりしない子供たちは、「何とかなる」「大人になってから考える」と言います。このような子供たちには勉強は、する必要のないものになってしまいます。

将来を想像させる

将来といっても子供たちの個性によってその内容は十人十色です。
比較的容易に実現できるものから実現することがかなり困難なものまでいろいろあります。
子供のうちは、たとえ困難な目標であってもすぐにあきらめさせるのではなく、その目標を達成するには何が必要なのか、何をしなければいけないのかを本人と一緒き考えることが大切です。
初めのうちはとんでもない目標でも、それを想像させることで、次第に現実的な目標にかわってきます。

そして
その目標を達成するために勉強することが必要なのだと気づけば、勉強に対する考え方も変わってきます。

勉強の仕方を工夫する

多くの子供たちのは勉強を「必要なもの」だとわかっても、「どうすればいいのかがわからない」と言います。これも個人差があるのですが、その子が理解出来ていないところまでさかのぼって、そこからまた勉強していくことが必要です。

例えば
中学生でも分数がわからないのであれば、小学生の範囲までさかのぼって勉強する。
中学3年生でもbe動詞の理解が不十分であれば中学1年のところまでさかのぼって勉強する。
特にこの「分数」や「be動詞」のような、その後の学習のもとになる基本的な部分が十分に理解できていないと、勉強はしているけれど「わからない」「できない」といったあまり成果の上がらない勉強になってしまいます。
これでは子供たちも勉強が嫌いになってしまいます。そならないためには、子供たちに勉強の成果を実感させることが有効です。

つまり
勉強したから「わかった」「できた」を実感させることです。これは子供たちに自分で工夫しろといってもかなり難しい事です。そもそも何が理解出来ていないのかがわかっていない子供が大半ですから、周りの助けが必要になります。
学校では1人ひとりに合わせてふりかえりの授業はしてくれないので、やはり塾は家庭教師といった方法をとることが必要だと思います。